とあるweb屋の仕事術

10年以上現役のweb製作屋さん。web製作雑務全部やる。

web製作の受託案件の見積りは工数積算だけではなく「価値」も含めた金額を設定しよう

web製作の受託案件の見積りは工数積算だけではなく「価値」も含めた金額を設定しよう

Web制作の受託の案件の見積りは、

単純に実装にかかる工数分だけの金額で

算出してはいけません。

 

かならず「価値」を上乗せした金額で

見積りしましょう。

 

実装の工数は、人によって異なります。

 

人日を5万と仮定して、たとえば

商品管理のCMS実装のプロジェクトが

あったとしましょう。

  • Aさんが実装した場合、5日で終わる。
  • Bさんが実装した場合、2日で終わる。

工数どおりだと

  • Aさん 25万円
  • Bさん 10万円

という金額になります。

 

これBさんにやってもらうからといって、

10万円で見積りを出すかというと、

それをやってはいけません。

 

以前いた会社でそういう見積りのとり方をしている

ディレクター・営業さんがいて、全然利益がでない

という現象が起きていたことがあります。

 

この例の場合、ただしい「工数」というのは

5日なのか2日なのかという問題があります。

 

何社かに相見積を依頼してみたら全然価格が違う、

ということもあります。

それは様々な要因がありますが、見積りを出す側として

意識したいのは、

  • バッファを取りすぎていないか。
  • 余分な工期を含めた工数になっていないか。
  • かかる工数は社内での平均値であるか。
  • 他社と比較して一般的な工数か。一般的な価格かどうか。

というところ。

あくまで積算するのはまず「純粋な工数」です。

 

さて、話をもどします。

商品管理のCMSのプロジェクトの工数の見積りで

Aさんは5日かかり、Bさんだと2日。

 

平均的かつ一般的なのはどちらか、というのは

内容によるので、今回はAさんの工数が平均的と

仮定して話をすすめることにします。

(Bさん仕事早すぎ、ということにします)

 

この場合は、25万円で出すかというとこれも

正解ではなかったりします。

 

今回実装する商品管理CMSの内容で25万円が

web業界的に一般的かどうかという「定規」は

必要なのですが、しっかり価値を加えた価格で

見積りしましょう。

 

商品管理CMSというのは、完成されたもの

であり、それ自体が「商品」です。

 

この「商品」をいくらで売るか、という話ですね。

25万円で出した場合、赤字にはならないにしても

利益はそこまででませんよね。

量産する場合、量産しても労力多くして得るものが

少ない状態になります。

 

「商品管理CMS」は40万円、というように

しっかりと商品の価値分を乗せた価格で

設定するべきです。

 

価値を加えると高すぎる金額になる場合。

webの業界で一般的、相対的に考えて

ありえない高い金額帯担ってしまった場合は

上乗せせずに見積もることもありますが、

あくまで一般的な範囲の金額帯におさまるのであれば、

価値をつけた価格で提出しましょう。

 

なぜ価値を加えるかというと、

同じCMSをもうひとつ作って欲しいとなった場合

まったく同じだから工数は削減されて安くなりますよね?

という理屈が通りやすくなってしまうからです。

 

2回目は安い、という道理は本来おかしいです。

映画館は2回目も1回目と同じ料金ですよね。

ですが、webの世界ではこの2回目は安くできるだろうという

謎理論を言ってくるクライアントは結構います。

 

  • 同じだから安くなるでしょ
  • 継続的に発注するから安くしてよ

 

こういうクライアントからは距離を置くことを

オススメします。

 

少し話がそれましたが、

すでにある同じものを提供する場合でも

もちろん金額は同じです。お得意様とか

多少の割引などはあるとしても、完成された

ものを売るのでやはり「価値」を売っていかなくては

いけません。

 

見積りは本当にむずかしいです。

クライアントとの普段の付き合いや経緯・背景

なども考慮しなくてはいけないときや、

大人の事情なんかもやっぱり入ってきます。

 

赤字だけど、この案件は会社として取りにいく、

というような案件もあります。

 

適正な価格でしっかりと見積りできるかどうかも

webデザイナー、ディレクターの大事なスキルのひとつです。

 

見積りの参考になる記事、貼っておきます。

uxmilk.jp

www.imamura.biz