とあるweb屋の仕事術

とあるweb屋の仕事術

10年以上現役のweb製作屋さん。web製作雑務全部やる。

仕様書はいらない。Webサイト製作前の要件定義書/仕様書は幻想である。

Webサイト製作前の要件定義書/仕様書は幻想である。

Webサイト制作フローのひとつ、

要件定義。

 

制作前には要件定義書や仕様書を作成し、

その仕様どおりに、実装し製作を進行していく。

 

「仕様書」これはもうファンタジーです。

妄想も大概にしろと言いたい。

 

仕様書どおりに進むことは100%ないです。

完璧な要件定義や仕様設計は、不可能です。

 

僕が携わるWeb案件では、

制作前の仕様書や要件定義書は、

必要最低限なことしか掲載していません。

どうせ詳細を書いても無駄になるからです。

 

製作しながら変更になっていくので、

最初に詳細をいくら設計しようが、

絵に描いた餅状態、机上の空論に

なってしまうことが多いからです。

 

詳細はやりながら詰めていく。

これが正攻法であり、

もっとも工数を少なく製作できる条件だと

考えています。

 

仕様書が必要なのでは、制作前ではなく

制作後ですね。

 

何がどういう仕様で着地したのか、

どういう実装が施されているのかがわかるドキュメント

として残しておくという意味で

製作後の仕様書は必要だったりしますが、

 

制作前に綿密な詳細設計書や仕様書を作成することは

時間の浪費で効率悪いことこの上ないです。

 

以前、仕様書を先に出してもらわないと

発注できない、稟議がとおらないといって

詳細の仕様書作成を求められた案件がありました。

 

受注まだしていないのに何言ってんのかな、

て感じではありましたが、

そのクライアントとは数年やっていた

こともあり、その場は了承して

仕様書作成を制作前に着手することにしました。

 

案の定、仕様についての

あーだこーだがはじまり。。。

 

そんな詳細なこと描いても、

きっと実際の挙動をみたら

別の方法がよかったって修正はいりますよと

何度言っても、効かず融通の効かず、

仕様確定しないと稟議が〜の一点張りでした。

 

そもそも稟議通すためだけなら

ある程度の仕様書でいいはずで。


完璧な仕様書を要求され、

仕様書の修正を何度かするハメになり、

スケジュールもかなり圧迫されます。


具体的な実装、着手ができず

さすがにもうきびしいなというところで、

意味ないからここまでにさせてください、

完璧求めるならサイト完成後で。

稟議とおすのに上の人が

仕様が完璧かどうかなんて

判断できない、関係ないじゃないの

という話をして、受注前、制作前の仕様書作成は

打ち切って、理解してもらいました。

 

結局その仕様書どおりに作成していくと、

仕様書のとおりにいくはずがなく、

途中で矛盾もでてきて、

詳細な部分は実際に挙動を見ながら

進めるというかたちに。


もうこの時点で最初にだした仕様書の

「詳細」が意味をなしません。

 

これは当たり前のことで、

Webサイトは生モノで、

生き物のように変化するし、

静止画や紙の資料、ドキュメントでは

伝えられない動きもあったりします。

 

Webサイトは「使う」こと前提なので、

使ってみないとわからない問題が絶対に

でてくるんですよね。

 

なのでドキュメントとして

完璧な仕様書を求めるのはナンセンスです。

もし仕様書だせ、と言われたら

お断りしましょう。

 

では、仕様書なしにどう進めるのかですが、

仕様書はやっぱり必要なんです。

ただし、仕様の概要書です。

概要とは「要点をとりまとめたもの」です。

 

 ・何をするのか

 ・何をやりたいのか

 ・何を目的としているのか

 ・これははずせない要件

 

このような概要だけがあればいいのです。

仕様の「詳細」である必要がないんですよね。

 

「何をどうする」さえ定義してあれば、

製作方針のようなものさえあればそれに沿って

最適なかたちで進めるのが一番効率がよいです。